心も体も切り替わる、日常と非日常の中間地点
Carbon Stock Furniture
都市が日々排出し、地球環境に負荷を与え続けているCO2。これを吸収し、炭素として固定しているのが森林の樹木です。また、近年は産地と流通経路の透明性を高める取り組みとしてトレーサビリティの徹底が進められてきました。一方で、産地が確かであることの価値がまだ十分に伝わっていない場合も多く、トレーサビリティを通じた産地との関係性をより直感的に伝える必要があります。
都市における長期的な木材資源の利用を考えると、使用目的の変化に対応しつつも普遍的な価値を維持する必要があります。そこで、単体としての家具プロダクトの開発ではなく都市全体を大きな木材の貯蔵庫として捉え、資源が循環するビジョンが生まれました。
まず木材の再利用サイクルにも対応するため、105mm角という一般流通材の規格を採用します。また、木材を加工せず固定するため、デジタルファブリケーションの技術を活用したレーザーカットと曲げ加工のみで製作できる金物を開発しました。金物・木材・副資材をそれぞれ現場に直接納品することで輸送を最適化し、その場で一般的な工具を使って組み立てることができます。CO2固定量を家具自体に表示し、室全体の合計量も証書として発行することで取り組みの定量的な効果を可視化させました。
こうしてできた家具はまたいずれ解体され、別の家具や部材として利用される循環の一部となります。
体制
協業 | 東京ガスコミュニケーションズ株式会社 |
設計 | HAGISO |
ロゴデザイン | 田中裕亮(ROW BOAT) |
PEOPLE
携わる人たち
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