心も体も切り替わる、日常と非日常の中間地点
群馬県高崎市のJR高崎駅東口前の国道沿いに立つマンションの一階の事務所区画と飲食店区画を統合して新たなモダンタイレストランとするプロジェクト。南北に通る国道に対して間口は狭く東西に長いマンションに、並行する通路状の専用駐車場が面している。
往来の多い国道側はあえてエントランスとせず、大きなFIX窓から厨房の様子が見えるかたちとすることで創作の風景を街に投げかけている。通路状の駐車場と建物の間の僅かな余地をウッドデッキとし、南側からのアプローチとすることで、将来的に建物全体のファサードを再構築していくためのきっかけのプロジェクトとしての役割を担っている。
室内は開放的な空地に接する南側に大きな窓を設置することで、昼は店内を明るく照らし夜は建物全体の顔となる灯りを街に提供する。窓辺のカウンター席、壁際のベンチソファ、グループで囲める円卓と、思い思いの過ごし方が同居できる客席配置。
街・庇下空間・厨房・客席は天井高を変えながらも一直線に配置されることで、ガラスの反射も相まっていくつもの風景が重なり一つになるような感覚を与えている。
タイ料理店にありがちなエスニックな雰囲気をあえて作らず、植物を多く配置したり南洋材を用いたり、開放的なテラス席を用意することによって本質的な南国のエッセンスを表現している。
概要
竣工 | 2022年11月 |
設計期間 | 2021年2月〜2022年2月 |
施工期間 | 2022年2月〜2022年11月 |
所在地 | 群馬県高崎市 |
用途 | 飲食店 |
延床面積 | 57.25㎡ |
種別 | 内装 |
体制
クライアント | 株式会社ライタイ |
設計 | HAGISO(宮崎 晃吉・児林幸輔・村越勇人) |
グラフィックデザイン | HAGISO(上原凛) |
施工 | 宮下工業株式会社 |
家具制作 | 株式会社TRUNK MARK 松本亮 |
写真 | 堀越圭晋 / エスエス |
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