スワイプして
次の記事を見る

SCROLL

伊勢崎の屋根の上

群馬県伊勢崎市の住宅街の一角にこの住宅はある。施主家族は二人のお嬢さんをもつ30代共働きの夫婦。奥様方のご両親の所有する土地のなかに3棟目の建築として、旗竿状に敷地を見出す。周囲に散見されるハウスメーカーによって建てられた2階建てのアパートはほぼ同じ規格で作られているため、一定の秩序を持っている。地上6mまでは周囲の建築同様ぽつ窓とバルコニーによる構成とし、屋根をパッカリと開けたような3階に全集開口部の開放的なリビングを配置する計画とした。このようにしてみると、3階のリビングの視線上には、周囲の建物の屋上か勾配屋根が広がるのみであり、あたかも第二の地面が現れたようにも見える。彼方には雄大な赤城山や榛名山の山並みを望むことができる。母屋と所有のアパートとの間に設けた中庭は周囲とつながるための余白と仕掛けを設けた。施主の住みこなす力に多分に託す形となったが、それに早速応えてくれているようだ。

概要

竣工2017年4月
設計期間2016年7月~2017年1月
施工期間2017年1月~2017年4月
所在地群馬県伊勢崎市
用途住宅
構造木造
規模地上3階
敷地面積178.06㎡
建築面積29.81㎡
延床面積89.43㎡
種別新築

体制

クライアント個人
プロデュース中川大起
設計HAGI STUDIO(宮崎 晃吉・田坂創一)
施工安松建託

メディア

新建築社 住宅特集2017年11月号

PEOPLE

携わる人たち

宮崎 晃吉

HAGISO | 代表取締役

均質なまちの3階レベルには第二の地平が広がっていました。

田坂 創一

HAGISO | 設計部門マネージャー

新人初の案件で、全力を込めました。3階からの景色を見たときに、とても感動しました。

RELATED
INFORMATION

関連情報