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WAKU motoasakusa (進行中)

多様な人々を受け入れる

台東区元浅草の元印刷工場をリノベーションしたカフェ。
一人でも、2人でも、グループでも、静かに過ごしたい人も、誰かと話したい人も、ゆっくりしたい人も、テイクアウトしたい人も、小さい空間ながら人がたくさん集まり、多様な人が自分のままで過ごせる空間を目指しています。

このカフェの計画における大きなテーマは、「どんな人でも受け入れる」ことでした。
限られた空間の中で多様な人々が心地よく過ごせるようにするためには、さまざまな距離感や過ごし方を包み込む家具の存在が欠かせません。

そこで私たちは、スタッフとお客様の関係を再構築するような、大きなテーブルを中心に据えました。そのテーブルは、カウンターが曲がったようなJ字型をしています。スタッフが動ける通路をテーブル内部に取り込むことで、一般的な「お客様が一方的にスタッフと向き合う」構図をやわらげ、目線の先を気にせず自然に会話が生まれるようにしています。
スタッフを介して視線がほどよく遮られるため、向かい合う人とも心理的な距離を保ちながら安心して時間を共有できます。
また、テーブルの高さは900mmとし、立っている人と座っている人の目線が合うように設計しました。
この高さは、スタッフとお客様の関係をフラットにし、互いを越境するようなコミュニケーションを促します。

完全に仕切られることもなく、かといって密接でもない。
そんな絶妙な距離感の中で、そこにいる誰もがゆるやかに時間と空間を共有できる場所を目指しました。

この場所で起こる様々な瞬間を想像しながら、小さなパーツを組み合わせるように計画しています。

概要

竣工2026年3月 予定
設計期間2025年5月〜2025年12月
施工期間2026年1月〜2026年2月 予定
所在地東京都台東区元浅草・商業地域・防火地域
用途・規模飲食店・鉄骨造1階部分
床面積42.29㎡
種別内装

体制

クライアント株式会社ベステイト
意匠設計HAGISO (鵜川友里香、久保田啓斗、宮崎 晃吉)
施工株式会社D・S・C
写真HAGISO(process)

PEOPLE

携わる人たち

宮崎 晃吉

代表取締役

鵜川 友里香

アーキテクト

久保田 啓斗

アーキテクト

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