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道の駅まえばし赤城 基本計画監修

群馬県前橋市の国道17号(上武道路)沿線に前橋市によって設置された道の駅において、2017年に行われたプロポーザルでのヤマト・OCOGグループによる提案の補助、ならびに2018年に策定された基本計画の監修、基本設計以降の計画に利用されるデザインガイドラインの作成を行った。

本事業は、官民連携を前提とした整備運営を目指し、民間事業者のノウハウおよび事業提案を効果的に活用するために先導的整備手法である、『独立採算型PFI(Private Finance Initiative)と公設民営の複合施設』に対して、日本初の事業手法である計画付き事業者公募(基本計画段階から事業者を選定して設計・建設・運営を同一事業者が担う。)により、事業者として選定された。

赤城山の長い裾野の際に位置し、市外県外からの人々を迎える上武道路と、市内からの人々が訪れる国道17号の結節点であるこの場所の優位性を活かし、豊かな自然を持つ赤城と、快適な都市空間としての前橋市街地をつなぐ「前橋の新たな玄関口」としての道の駅とする。
山間部と都市部の中間地点に位置することにより、両方の魅力を兼ね備えた場所とし、新たなアクティビティの機会を創出することで、市民には新たなライフスタイルの選択肢を、来訪者には前橋や赤城にアプローチするきっかけを与え、「ここにしかない」価値を提供する施設とする。

敷地から北東にそびえる赤城山山頂に向かうアクシス(軸)をもとに建物配置をすることで、敷地内のどこにいても赤城山が象徴的に意識される建築配置としている。 上武道路を通行する社内からも駐車場だけではなく施設や屋外のアクティビティが見えるような配置とすることで、施設の認知をひろめ、施設に表裏が生まれないような計画とした。

*下記のイメージは事業提案時のものであり、実際の整備とは異なります。
*OC:株式会社オリエンタルコンサルタンツ OG:株式会社オリエンタル群馬

全天候型の大屋根(ROOF)と、その下に集まる箱型の建築物(BOX)、光を通しながら屋内大空間をつくる壁(WALL)による組み合わせによって、分棟形式の回遊性と木々と調和、一体型の環境効率性と象徴性の双方を両立させている。
大屋根は半屋外空間も創出することで多様なアクティビティを支え、災害時の防災拠点としてのポテンシャルも高める。

概要

業務範囲基本計画監修
設計期間2017年8月-2019年4月
所在地群馬県前橋市
用途道の駅
規模地上2階
種別新築

体制

クライアント株式会社ロードステーション前橋上武
設計HAGI STUDIO(宮崎 晃吉・児林幸輔)

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