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藤元明 個展『Negentropy』

2014年9月9日(火)〜9月28日(日)
@HAGI ART

ネゲントロピー (negentropy) とは、熱力学、統計力学、情報理論などの分野で使われている用語である。水に落したインクがいつのまにか広がって混ざっていくように、自然原理として全ての「状態」は時間経過とともに拡散、乱雑化てしまう「エントロピー増大の法則」上にある。物事を一つの純粋な状態に保つためには外部からのエネルギー代謝が必要不可欠となる。
人は時間とエネルギーを膨大に費やしながら、「宗教」「哲学」「国家」「市場」などの秩序を創り上げてきた。そして、これからも「メディア」「経済」「戦争」などの意図的なエネルギー代謝により、それぞれの状態を維持していくはずである。古人曰く「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらわす。おごれる人も久しからず、ただ春の世の夢のごとし」。この『自然原理に反する秩序とエネルギー』を象徴化する。

藤元明  
www.akirafujimoto.com
1975年東京都生まれ。アーティスト。東京藝術大学大学院卒業。
2000年にイタリアに渡りベネトンが運営するコミュニケーションリサーチセンターFABRICAに在籍する。
帰国後、東京藝術大学先端芸術表現科助手に着任。近年は「象徴化」をテーマに様々な表現方法で作品を発表している。
主なプロジェクトに「NEW RECYCLE MARK」「-torus knot-(COACH×REBIRTH PROJECT)」「Loewe展 –ORIGAMI-」「AT ART UWAJIMA 2013(SITUATIONALLY)」「-全動説-(GUCCI×REBIRTH PROJECT)」など

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