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『ART CRITIQUE』n.04刊行記念展 「メディウムの条件」

吉田和生、益永梢子、早川祐太[展示]  /  佐々木友輔 [上映会]

2014年5月20日(火)〜6月1日(日)
@HAGI ART

[批評誌『ART CRITIQUE』n.04刊行記念企画|企画:櫻井拓]
ART CRITIQUE n.04:http://art-critique.info/post/82885551544/art-critique-n-04

イメージや形が私たちの前に現われるとき、そこにはかならずそれが宿る「メディウム」が存在します。それぞれの種類のメディウムがどんな形態をとるかについては、統一的に定義するべきだという理念を持った思想もあれば、むしろそれが相互の混じり合いの中で見えてくる「状況(condition)」を思考するべきだという考え方もあります。しかし展示/上映されるのはいつも、理念でも状況でもなく、作品であることは確かです。
今回の展覧会では、ジャンルやフレームからではなく、メディウムから作品を考えてみたいと思います。目の前にある作品を丁寧に見てみる――その時に現われるのは、それぞれのメディウムが固有に持っている、ささやかな「条件(conditions)」なのだと思います。そのような条件を本質的なものとして扱うことで作品は、物質とコンセプトのあいだの均衡を独自の仕方で成立させます。ささやかでありながら、本質的であること。メディウムの条件は、一種の秘密のようなものかもしれません。そして作品はその秘密とかかわることで、想定されたフレームそのものを問い質すのではないでしょうか。

イべント
2014年5月23日(金)
オープニングトーク&パーティー[『ART CRITIQUE』n.04刊行記念]
19:00〜20:30

作品・展示批評&オープニングトーク 阿部真弓(近現代美術)×沢山遼(美術批評)
20:30〜22:00 
オープニングパーティー(キャッシュ・オン制)

5月26日(月) 佐々木友輔監督作品『土瀝青 asphalt』上映会
『土瀝青 asphalt』上映(*会場の環境により、特殊な上映形態となる場合があります)
参考:『土瀝青 asphalt』予告篇

吉田和生|YOSHIDA Kazuo
美術家。1982年兵庫県生まれ。滋賀県立大学人間文化学部生活文化学科卒業。主な展覧会に「写真の境界」(横浜市民ギャラリーあざみ野、横浜、2014年)、「Picturing Plants――植物のイメージ」(群馬県立近代美術館、群馬、2013年)、MP1「拡張される網膜」(G/P gallery、東京、2012年)など。「群馬青年ビエンナーレ2012」大賞、第16回文化庁メディア芸術祭推薦作品選出。
http://www.yoshid.info/

益永梢子|MASUNAGA Shoko
美術家。1980年大阪府生まれ。成安造形短期大学造形芸術科洋画クラス卒業。主な展覧会に「Line/Color」(ART TRACE GALLERY、東京、2013年)、「引込線 2013」(旧所沢市立第2学校給食センター、埼玉、2013年)、「Abstract Butter」(Nidi Gallery、東京、2012年)、「Symphony」(Gallery Face to Face、東京、2012年)など。「アーツチャレンジ2012」入賞。 http://shokomasunaga.tumblr.com/

早川祐太|HAYAKAWA Yuta
美術家。1984年岐阜県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。主な展覧会に「i」(HAGIWARA PROJECTS、東京、2013年)、「複合回路Vol.2 早川祐太」(gallery αM、東京、2010年)、「ボトルシップ・ラプソディー 14の彫刻」(プラザ・ギャラリー、東京、2013年)、「: No Subtitle」(HAGIWARA PROJECTS、東京、2013年)「5th Dimension」(フランス大使館旧庁舎、東京、2010年)「Re:Membering-The Next of Japan」(Alternative Space LOOP、ソウル、韓国、2009年)など。
http://www.hagiwaraprojects.com/artists/yuta_hayakawa/

佐々木友輔|SASAKI Yusuke
映像作家・企画者。1985年兵庫県生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。主な上映に「夢ばかり、眠りはない」(UPLINK FACTORY、東京、2010年)、「新景カサネガフチ」(イメージフォーラム・シネマテーク、東京、2010年)、「アトモスフィア」(新宿眼科画廊、東京、2012年)、「土瀝青asphalt」(KINEATTIC、東京、2013年)、主な著作に『floating view――“郊外”からうまれるアート』(編著、トポフィル、2011年)など。
http://topofil.info/IMAGOSPECTIVE

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