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居間 theater vol.3

2013年7月25日(木)
@HAGI ART

佐藤公哉×居間 theater
居間Theater。
居間という言葉には包容力がある。
人、動物、植物、その他のなにかが「居る空間」。日常的な居住空間のイメージとは切り離せない言葉だけれど、「居間」という字面が語っているのはそれだけ。Theaterと並んでいると、そのおおらかさに目がいく。
実際に舞台になるのは、飲み食い、言葉を交わすためのカフェと、美術作品に触れるためのギャラリーが同居する越境的な空間。そこに踊り手が「居る」ことによって、その空間を劇場とする。そんな企画に、音楽家として参加させていただいた。
振付家から提示されたダンスのコンセプトは「家具のようなダンス」。音楽家としての私に提示されたのは「ディナーショウ」(笑)。
振り付けは当然ボンテッジドで、2人のダンサーはソロを踊る際の他、ほとんどの時間ギャラリー奥の壁沿いで踊る。対して私はのっけから前面に出張り、時にサンドイッチでおなかを満たした客席の方へ入り込みながら演奏するのだ。するとどうなるかというと、(客観的には観ていないのでたぶん、)ダンサーの体がファンタジックになる。非日常的だったり、超人的だったりするいわゆる「ダンス」の高揚を排した振り付けであるにかかわらず、前面にある生々しい音楽家の体の奥で、ほの暗い壁に絵のように張り付いたまま踊られるそれは、容易には触れ得ない神秘性を持っていたと思う。確かに、「家具の音楽」を発祥とするといわれている「アンビエント・ミュージック」の多くが、ボンテッジドであり且つファンタジックなのと同じだなあと、公演からひと月以上たった今気づく。
たぶん私もそれを予見していなかった訳ではなく、急遽ダブミックス/エレクトロニクスの大和田俊くんに音楽のレイヤーを増やしてもらうようお願いしたのは、前面の音楽家の体と、後方の「家具のダンス」を、音楽が繋いでいくために必要な広がり、重層性を求めてだったのだと思う。
「家具のダンス」は、アンビエント・ミュージックのコンセプトと同じく、観ても観なくても、客席があっても無くても良いのかもしれない。だから、どこにあっても良い。字面だけ取れば、すべての場所が「居間」と呼べるのと同じように。人はどこでも劇場にできる。ファンタジックな奇跡はすべての日常にある。それに気づいて行くためのプロジェクトなのかもしれない。
「居間Theater」とは、「人生は舞台だ」の言い換えなのだなあと今気づく。
佐藤公哉

音楽家、佐藤公哉(表現(Hyogen))と2人のダンサーによる一夜限りのものがたり。

振付稲継美保
出演山崎朋、新庄恵依
音楽佐藤公哉(表現(Hyogen))、大和田俊
日時2013年7月25日(木) 19:30 open/20:00 start
*公開リハーサル 7月17日(水) 16:00〜20:00
参加費¥2,000(1ドリンク+軽食付)
※完全予約制・限定20名
イベントの参加方法①Web上でのご予約はこちらから
②HAGISOにて直接ご予約 (受付にある予約表にご記入ください)
お問い合わせ居間 theater ima.theater@gmail.com
音響:



大杉拓真
記録写真聞谷洋子
記録映像みかなぎともこ
制作東彩織、宮武亜季
協力小田原亜梨沙、山本高久


平成25年度台東区芸術文化支援制度対象企画
HAGISOパフォーマンスプロジェクト「居間 theater」
「居間 theater」は、東京谷中にある最小文化複合施設HAGISOを拠点に、春夏秋冬、様々な人と出会いながらパフォーマンス作品をつくってゆくプロジェクトです。人が集まり時間や出来事を共にする「居間」的な、そして「劇場」的でもある場所のことを考えながら活動します。
web http://hagiso.jp/collaborate/ima-theater/ 
twitter @ima_theater mail ima.theater@gmail.com

PEOPLE

携わる人たち

居間theater

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