
HAGI ART
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櫻井あや乃・古屋湖都美 「連綿と続く」
10月7日(火)― 10月26日(日)
本展では、HAGISOというかつて萩荘として存在していた記憶を持つ場所において、我々がそれぞれ制作のテーマとする「連綿と続くもの」を表現します。「連綿と続く」という言葉には「先祖代々続く、受け継がれてきた」「途切れなく連なっている」という意味合いがあります。
櫻井は家系図を作ったことがきっかけで、先祖について現在の自分を構成している人々であることを強く認識し、「数千、数万年の歴史の中で無数の人々が連なって、自分や今を生きる全ての人がここにいる」という実感を絵画作品を通して表現しています。
古屋は絵画の画布そのものに着目し、日常の画布的なものや糸を編むことで、そのものが持つスケールやルールの再解釈を行います。編まれた形を解くと途方もない一本の糸であるように、想像のつかないスケールや、生きている中でのちょっとした不思議から個人的な感覚を超えた何かを求めて制作を行っています。
日々の営みや生活の中で私たちは不意に途方もない長い時間やスケールを感じたり、また例えそれ自体の正体が見えていなくても、その方向や長さ、大きさを感知してしまうようなことがあるかもしれません。
この展覧会を目的に訪れた人も偶然出会ってしまった人も、目の当たりにした人が自身の体を超えた長い時間を感じ、日々の営みの機微に触れるような場にしたいと思います。
櫻井あや乃・古屋湖都美
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