2023年5月23日［火］- 7月2日［日］
@HAGI ART

洗濯物が干されている様子を見るのが好きです。
人間の抜け殻のような、風にはためく旗のような洗濯物は、干されている間だけ出現するインスタレーションのようです。
そんな洗濯物のような、展示されている間だけ形を保つ彫刻を作れないかと思い、「洗濯物の彫刻」の制作を始めました。
周囲の壁や柱とつなげてようやく立ち上がらせることができる洗濯物の彫刻。
人の住まいであった頃の佇まいが随所に残るHAGISOの空間で、
かつて洗濯物が干されていたかもしれない場所へとリンクするようにこの彫刻を立ち上がらせます。

＊下記の作家在廊期間中に随時、洗濯物の入れ替えを行う予定ですので、ぜひご覧ください。
5/23・24・25、6/9・10・11、7/2

婦木 加奈子（ふき かなこ）
作品を身につけたり、身近な環境の中へと置いたり、軽やかな素材を制作にもちいたりすることで、
彫刻を強靭さから解放しようと試みています。
過去に参加した展覧会に「第１回MIMOCA EYE/ミモカアイ」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 / 香川 / 2022)、
「TOKAS-Emerging 2022」(トーキョーアーツアンドスペース本郷 / 東京 / 2022)など。
2023年8月末まで「鴨江アートセンター アーティスト・イン・レジデンス2023」（静岡県浜松市）に参加中。