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BERTH COFFEEみなとみらい

境界をゆらめかせる浮かぶ島のようなコーヒーショップ

BERTH COFFEEの三店舗目となる横浜みなとみらいの店舗デザインです。専有部と共用部の境界線を溶かして一体的にデザインすることで、1テナントのふるまいが建物全体や街まで響きわたるような効果を意図しています。

BERTH COFFEE みなとみらい

「Nui.」や「CITAN」を展開するBackackers’ Japanが企画・運営するコーヒーブランド「BERTH COFFEE」の三軒目となる横浜みなとみらいの新店舗。みなとみらい駅より徒歩3分の場所に位置する高層複合ビル内の、約75平米の店舗部分と隣接する施設内の共用テラスを一体的にデザインするチャンスに恵まれました。

デザインの軸は「BERTH」が港の停泊所や発着場を意味することからも、港町横浜の水辺のイメージ。水の流れのようにせわしなくうごめく街からいっときの安らぎを味わってほしいという思いから、床から370mmの高さに浮かぶ島のようなベンチに腰掛けられるデザインになっています。

この島は共用エリアから店舗エリアまでシームレスに連続しており、針葉樹合板と、BERTH COFFEEで抽出されたコーヒーグラウンズを練り込んだ左官が幾重にも重なり、地層のように自然素材の温かみを伝えています。様々な場面や人数で利用できる多様な客席を用意することで、その日の気分で居場所を探すのが楽しみになるようなお店のあり方を目指しました。

厨房部分の天井は衛生面での要求や作業面に求められる照度・色温度などの要求を満たしながら、床の島のような什器と対をなすような浮遊感をもった存在としました。ふたつの天井から降りてくるボリュームの角度を人の動線にあわせて微妙に角度をつけることで、自然と人の流れを促す働きも担っています。

グラフィックについて

概要

竣工2024年8月
設計期間2024年1月〜2024年5月
施工期間2024年6月〜2024年8月
所在地神奈川県横浜市
用途コーヒーショップ
延床面積飲食店 77.45㎡、共用部 68.28㎡
種別内装

体制

クライアントBackpackers’ Japan
設計HAGISO (前芝 優也、宮崎 晃吉)
サインHAGISO (前芝 優也、宮崎 晃吉)
グラフィック
施工ケイプラス
写真エスエス (堀越 圭晋)

メディア

PEOPLE

携わる人たち

宮崎 晃吉

代表取締役

シャッターラインの境界と什器の取り合いに注目!

前芝 優也

アーキテクト

外を眺めたり、端っこで本を呼んだり、特別な人と過ごしたり、様々な時間が流れる場所になってほしいと思っています。そして片手にコーヒーを。

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