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asatte|このまちのジェラートvol.1

谷中で暮らすあの人と一緒にジェラートをつくったら、どんなものができるだろう?
そんな思いから、asatteが町の人と一緒にフレーバーをつくる取組み、「このまちのジェラート」がはじまりました。

第一弾は、谷中で美容室を24年営む、ウルワシ堂のなおさんとコラボレーション。
なおさんにとっての、「谷中」や「ジェラート」についての想いをお聞きしました。



― なおさんとこのまちの出会いについてお聞かせください。

娘が産まれたあと産休で暇な時間があって、このあたりを散歩していたんです。そしたらたまたまテナントを募集していた物件があって。いつか自分のお店ができたらいいなと思っていたところで、今のお店に移転する前の物件と出会い、このまちで美容室を始めました。今年で開業24年で、今の場所に移転してからは丸9年ですね。


― 人生の中で、ジェラートやアイスとの思い出はありますか?

10代のときにオードリーヘップバーンの映画がすごく好きで、いつか『ローマの休日』のあの階段でジェラートを食べてみたい!とずっと憧れていました。新婚旅行でローマに行った際に、同じスペイン広場でジェラートを食べることができたのは、とても感慨深い思い出です。
それともうひとつ、娘が小さい時に通っていた週一回の習い事の帰り道、頑張ったご褒美にアイスを一緒に食べるのが決まり事だったんです。当時はわたしも朝から晩まで仕事をしていて、平日は保育園とおじいちゃんおばあちゃんに預けていたので、二人っきりでアイスを食べる時間がすごく楽しかったのを覚えています。夕飯の支度もあるから早く帰らなくちゃと思っていたけど、それでもその時間はとても大事にしていました。次男が習い事をはじめてからも、変わらず毎週の楽しみでした。

子どもたちが大きくなって、その習慣がなくなってから数年後…。asatteさんがオープンしたんです。最初にできたころは娘と週2回くらいのペースで通っていて、それはもう幸せな時間でしたね。でも、しばらくして娘がハワイに留学してしまって。そのあと一人でasatteでジェラートを食べた時に涙が出てきちゃいました。ほんとに自分馬鹿なんじゃないかなと思いながら、一人で泣きながらジェラートを食べていました。こんなんじゃ当分来れないかも、と思っていたけど、だれか友達が来る度に一緒に通っています。アイスを食べる時間は常に幸せな時間だったかな。子どもにご褒美といいながら買ってあげていたけど、自分にとっても幸せな時間でした。


― asatteの裏庭で、娘さんと並んでおしゃべりしながら食べている様子が本当に仲良しそうで、その姿を見るのが私たちも好きでした。習い事の帰りに過ごした二人の時間を、時が経ってasatteで過ごしていただけていることがとっても嬉しいです。ところで、かずさん(旦那様)の名前が全然出てこなかったですが…。

〈かずさん〉ほんとですね(笑)僕はずっと仕事だったんで…。家に帰るとだいたい、ソファに座った三人にアイスを食べながらおかえり〜って言われてました。

― じゃあかずさんは人生の中で圧倒的にアイスを食べている時間が少ないということですね(笑)


― 今回、どんなフレーバーを作りたいですか?

もともと肌が弱い体質で、お店をオープンする時に、使うものや身に付けるものは身体に良いものを選ぶようにしていました。ウルワシ堂の「うるわし」は見た目ではなく内面から滲み出る美しさを意味しています。良い髪の毛には良い頭皮、元気な毛穴、そして元気な身体が必要だということを常に念頭において、お店のことを考えています。
そんなことでいうと、今回のジェラートも何か身体に良いものがいいなぁと。私は発酵食品がとても好きなので、麹やカルピス、乳酸菌を使ったジェラートはどうでしょう?

― いいですね、発酵食品。麹はasatteではまだ使ったことがないのですが、聞いてるだけでなんだか優しさがつまっていて美味しそうです!

― 最後に、このまちのどこでジェラートを食べたいですか?

わたしは忖度無しで、asatteの裏庭がいいです!夏の蚊さえいなければ…(笑)

―なおさん、かずさん、ありがとうございました!
お話いただいた内容をもとに、麹を生かしたオリジナルジェラートが完成しました。


『米麹ヨーグルト ~身も心もうるわしく~』

ヨーグルトの爽やかな酸味の中に感じる麹の香り。粒感を残すことで自然なお米の甘さが感じられるフレーバーです。
提供前になおさんと一緒にasatteの裏庭で試食…。最後までお付き合いいただきありがとうございました!


インタビューの内容は、店頭にてフリーペーパーも配布しています。
ぜひジェラートをお召し上がりながらお楽しみください!

企画協力ウルワシ堂(なおさん、かずさん)
〒113-0022 東京都文京区千駄木3-40-15
ジェラート開発HAGISO(佐藤江理
編集HAGISO(顧 彬彬
グラフィックデザイン、写真HAGISO(末吉祐太
提供期間2024年4月~8月頃

PEOPLE

携わる人たち

佐藤 江里

asatte | 店長/パティシエ

顧 彬彬

取締役

末吉 祐太

グラフィックデザイナー

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